遡ること、平安時代の話です。
現在の島田から植田の辺りには大きな沼がありました。(島田神社から、音聞橋に抜ける街道沿い)
通りがかる人のうち、誤ってその沼に転落し、不幸にも亡くなるという事故が絶えなかったそうです。
(現代と違って、道は舗装されていませんし、夜は、まさに闇の中だったでしょうから)
ところで、ちょうどその沼の近くには仏師の親子が住んでいました。
修行のために京阪に赴いた際には、高名な運慶(ウンケイ)のもとで腕を研いたこともある、モッテケイ(父)とソレデイインケイ(息子)親子です。
親子は、頻発する転落事故で亡くなった人たちの魂を供養したいと思い立ち、沼のほとりに、自分達の手で彫り上げた馬頭観音の像を、そっと鎮座させたそうです。
その観音像が、時を経て、巡り巡って、当植田第5学童の敷地にやってきています、(のかどうか・・・。)
さて本日は、その観音様が安置されているお堂の、年に一度の御開帳の日にあたりました。
3ヶ月間断酒し、今朝は4時に起床後、すぐさま斎戒沐浴した学童児の父たち9名が、しずしずとお堂を開けました。
いささか埃を被ってしまった憤怒相の馬頭観音様に、「すまぬすまぬ」と心の中でお詫びしつつ、厳かに掃除をいたしました。
費やした時間は、108分。
見違えるように清らかになった観音様に、線香を上げました。
さらに、木魚とリンを鳴らしたら、日頃は不埒な生活をしている父たちも、思わず手を合わせてしまったから不思議です。
さすがは、霊験あらたかな馬頭観音様です。
「観音様。明日のバザーも、どうか成功に導いてください。」
ということで、明日は、植田第5学童の、冬バザーです。
(開場時間は、10:00~14:00です)
幸いなことに、お天気も良さそうです。
お一人でも多くの方々のご来場を、心よりお待ち申し上げております。
コメントをお書きください