言霊 from 6年生父母!(五番Fさん)

「たくさんの人に抱っこされた赤ちゃんは、幸せになる」

 

なんてことを聞いたことがあります。

我が家に子供が生まれる前。その時は、迷信くらいの感覚でした。

 

けれども今、危なっかしくて繋いだ手を離せなかった息子が、大人サイズの自転車で颯爽と出かける姿を見ると、その成長と共に感じる事があります。

 

「たくさんの人の中で育った子供は、きっと幸せになる」

 

叱られたり、褒められたり、甘えたり、

ただそばにいる安心感を与えてくれる大人が、親の他にいること。

また、喧嘩をしても、そりが合わなくても、

自然に同じ空間で生活できる仲間がいること。

 

親と同じように、子供を想い寄り添ってくれる指導員と、

学年も性別も違う、個性豊かな学童児たち。

自我の形成されるこの時期の子供にとって、

学童は心の柔軟性を育む、素晴らしい環境だと思います。

 

毎日の暮らし、大人数での外遊び、

皆で目標を目指す「とりくみ」、

そして、親も参加するイベント。

 

「学童って、共働き家庭が子供を預ける場所なのに…」

と思われがちですけれど、

働く親にとっては、この親子参加イベントこそが、子供の成長を間近で見られる至福の時でもあります。

 

 

学校で辛いことがあった時、

帰ってきてすぐに話を聞けないけれど、

転んで膝をすりむいても、

友達と喧嘩をした時も、

すぐ駆けつけてあげられないけれど、

 

でも、学童には信頼できる指導員が(何人も!)います。

 

子供たちは「小学生のプロ」の手により、

たくさんの「楽しい」を通じて、あらゆる事を学びます。

 

学童では、生活のすべてが「保育上の課題=学び」です。

そして、その全てが体験型の学習です。

 

好奇心の塊のような息子は、次から次へとチャレンジするうちに、「頑張ること」が普通にできるようになりました。

 

 

大人数での集団生活はもちろん、

カレー作りを通して料理を学び、

昼食後には自分で皿を洗い、

かまど練習、そしてトーチでは「火」の怖さと対処を、

仕上げに「自転車とりくみ(卒所サイク練習)」を通じて、交通ルール、自転車走行の実践まで学ばせてもらいました。

 

 

振り返ると、

家庭だけでは教えられない事、

親が教えるよりもずっと、鮮烈な体験となるものばかりでした。

 

その全てに指導員さんが付き添い、入念な準備と指導をしてくださいます。

 

親子イベントはそれらの発表の場です。

 

親はただ、わが子の成長を見て喜べば良いのです。

なんて美味しいトコ取りなんでしょう!

 

 

今でも思い出すのが、2年生の運動会で初めて「子供リレー」の選手に選ばれた時の事です。

 

息子は、保育園のかけっこでは、いつもビリでした。

何と言っても私の子。足が速いはずがありません。

 

しかも植5の子供リレーと言えば、毎年1位を取るほどの強豪と聞いていました。

慌てて辞退を申し入れた私に、K指導員は明るく笑って

 

「大丈夫です。見守りましょう」

 

と言いました。

見守るって何を!?

 

そして迎えた当日――

 

見たこともないフォームで、目の前を駆けて行く息子の姿は、今でも目に焼き付いています。

 

そして6年生の今年(残念ながら学童内運動会ではありましたが)、念願のゴールテープを切らせて頂きました。

 

 

先日の卒所の挨拶では、6年生トーチの話をしました。

 

キャンプが中止になった中、トーチだけの実施でした。

 

けれど、あの14人の振る壮大なトーチは、残念さを吹き飛ばすほど、胸の熱くなる演技でした。

あの感動を少しでも伝えたくて、ビデオの編集にも熱が入りました(笑)。

 

あたりまえにキャンプがあったら、あの演技はまた違う形だったかもしれません。

 

それこれも全て「学童における保育」なのかな、と今は思います。

 

コロナ禍にあって、親子で「今できる事を大切にする」事を深く学びました。

貴重な体験でした。

 

もっともっと伝えたい事はありますが、いいかげんまとめます。

 

たくさんの人に囲まれて、息子の6年間は、とても幸せでした。

 

たっぷり愛の鞭を頂いて、心も身体も丈夫に育ちました。

 

私たちも親として多くを学ばせてもらいました。

 

皆さんおっしゃられますが、やはり我が家も感謝しかありません。

 

願わくば、息子が大学生になって指導員のアルバイトをするようになるころ(笑)、同じように温かな言葉があふれる学童の3月であってほしいと思っています。

 

ありがとうございました。

 

PS.

毎年卒所パーティで父母にプレゼントされていた、憧れのI指導員のチーズケーキだけが残念です…

 

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コメント: 4
  • #1

    管理者 (水曜日, 10 3月 2021 20:43)

    Fさん、ありがとうございました^_^

    「感謝」は、学童を表わす大切なキーワードですね!

  • #2

    管理者による補足 (水曜日, 10 3月 2021 20:51)

    Fさんのブログは、私を介さず、直接の投稿です。
    五番なら「E」を名乗るのがノーマルですが、「F」にしたところが、ニューノーマルです。

    さて、6年生父母は、まだまだ控えています。
    今の投稿ペースが続くと、アルファベットが足りなくなるかもしれません!?

  • #3

    Fです! (木曜日, 11 3月 2021 01:30)

    間違えましたーー!!
    !Σ(×_×;)!

  • #4

    (金曜日, 12 3月 2021 20:36)

    弘法も筆の誤り、
    ですね◎