言霊 from 6年生父母!(六番Gさん)


卒所に向けて

 こども、親ともに無事に卒所を迎えられ、学童のお兄さん、お姉さん、妹、弟、指導員の皆さん、父母の皆さん、関係各所の皆さんにお礼を申し上げます。ありがとうございました!

 学童保育は父母負担が大きいと色々な所で言われています。確かに楽ではないこともありましたが、自分のこどもが長い長い時間を過ごした学童の運営に関わることができ、とても満足しています。それも他のご家庭の力をお借りし、行政の力もお借りして、自分の家族だけでは間に合わなかったと思います。

 私が入所して数年後、十数年勤務を続けてこられたベテラン指導員さんが辞められ、転職されました。当時の役員さんの個人的な見解として、「職業として家族を養えるだけの給料は払えないから、ある程度の年数が経過したら、転職をバックアップしていくしかない」というような内容のことを話されていました。当時は『そういうものか』とも思いましたが、現在ではそうは思わず、こどもたちにとって良い環境のためには、指導員さんが安心して、継続して勤めることができる職場環境が必要だと考えるようになりました。

 正直、初めの頃は指導員という仕事をみくびっていました。一番上の子が3年生か4年生だった頃、私は何かの用事で平日の午後に学童にいました。天気が悪く、低学年から高学年までの10名弱が入り混じって、今は無き2プレで「大根抜き」をして遊んでいました。手足をバタバタさせ、大きな声を出し、床を踏み抜くんじゃないか?、壁をぶち破るんじゃないか?、関節が外れるんじゃないか?と思うほどの大騒ぎです。見ているこっちがハラハラしました。指導員は?と見ると、何事もないかのように他のこどもと本を読んでいます。『おいおい、何とかしろよ!』と思ったのも束の間、低学年の子が泣き出しました。『ほら見ろ、早くやめさせないからだ!』と思いましたが、指導員はまだ本を読んでいるようでした。『まったく、どうするんだよ!』と思っていたら、なんと高学年の子が泣いている子を介抱し、慰め、あそびを整理して、いつの間にかうまく秩序を取り戻していました。びっくり!! この間、指導員は微動だにしませんでした。ちゃんとこどもたちが自分たちで解決できることを初めから信じていたんでしょうね。こどもの様子を観察し、把握し、能力や成長を信じて待つ、指導員という仕事は私にはできないなと思いました。指導員の能力について、「対外向けに作った文書の書式が変だ」とか、「倉庫の整理ができない」とかいったご意見もありましたが、そんなことは父母がフォローすれば良いことです。植田ファミリーの事情による指導員の異動などありましたが、第5学童に安心してこどもたちを預けてこられたのは、K指導員を中心に安定した保育を継続してくれたことが大きかったと思います。

 幸い、昨今では行政の理解も得られつつあり、学童保育および指導員の待遇も改善されつつあります。この先もこどもたちが過ごす学童がより良くなるよう微力ですが応援しています。今回文章を書いていて、「学童」は「場所」なのか、「空間」なのか、「環境」なのか、「組織」なのか、言い換えを迷ったところがありましたが、「つながり」とするとしっくり来ることを発見しました。それでは第5つながりの皆さんお元気で!長い文章を最後までお読みいただきありがとうございました!




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コメント: 2
  • #1

    管理者 (水曜日, 24 3月 2021 20:34)

    Gさん、ありがとうございました^_^

    「つながり」
    味わい深い言葉です。

  • #2

    つながり (土曜日, 27 3月 2021 18:27)

    子どもたちの自主性を大切にしているのが、この学童の良いところだと私も思っています☆

    卒所しても、細く長くつながっていたいです。